Home / 日本株 / みずほフィナンシャルグループは何をしている会社?業績や今後どのように成長していくのかについて解説!

みずほフィナンシャルグループは何をしている会社?業績や今後どのように成長していくのかについて解説!

みずほフィナンシャルグループは、国内外向けに銀行、証券、信託、資産運用などの金融サービスを提供する、日本の大手メガバンクです。

2024年度には、最終利益が過去最高の8,854億円に達し、2026年3月期も9,400億円の見込みです。

中期経営計画では、「資産所得倍増」「グローバルCIB」「サステナビリティ&イノベーション」に注力し、米国やインドをはじめ海外投資銀行やクリーンエネルギー分野へのM&Aで成長を加速させています。

今回は、みずほフィナンシャルグループは何をしている会社?業績や今後どのように成長していくのかについて紹介していきます。

みずほフィナンシャルグループとは?

みずほフィナンシャルグループは、日本を代表するメガバンクグループの一つであり、銀行、信託、証券、資産運用、コンサルティングなどの幅広い金融サービスを提供しています。

本社は、東京都千代田区にあり、国内外に多数の拠点を構えています。主な傘下企業には、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、アセットマネジメントOneなどがあります。

その歴史は1873年、渋沢栄一が設立した「第一国立銀行」に始まります。これが後の第一勧業銀行となり、富士銀行や日本興業銀行と並ぶ大手行として発展しました。

1999年、金融再編の波の中でこの3行が経営統合を発表し、2000年に「みずほホールディングス」が誕生しました。

2003年には、持株会社「みずほフィナンシャルグループ」が正式に設立され、グループ経営が本格化したのです。

その後も再編が進み、2013年にはみずほ銀行とみずほコーポレート銀行が統合され、法人・個人両面での総合金融サービスを強化しました。

さらに、海外展開やデジタル化、資産運用分野にも力を入れており、グローバル金融グループとしての存在感を高めています。

みずほという名前には「実り豊かな稲穂」の意味が込められており、社会に豊かさをもたらすという理念のもと、150年を超える歴史を礎に、未来に向けて進化を続けています。

みずほフィナンシャルグループの業績は?

ここでは、みずほフィナンシャルグループの業績について、売上(経常収益/収益)と利益(経常利益/純利益)を中心に、最新の数値をもとに紹介していきます。

みずほFGの最新業績概要(2025年3月期)

経常収益(売上に相当)

2025年3月期の経常収益は9兆3,030億円で、前期比3.2%増と増収となりました。

経常利益

経常利益は1兆1,681億円で、前年から27.7%の大幅増益を達成しています。

好調な非金利収益や、金利上昇の恩恵が背景にあります。

純利益(親会社株主に帰属する最終利益)

純利益は、8,854億円で、前期比30.4%増と過去最高水準に成長しています。前年の着地目標8,200億円を大きく上回りました。

四半期業績の動向

2024年10〜12月(第3四半期)の純利益は2892億円で、前年同期比28%増となり、3Q時点で8553億円と年予想8200億円を超過しています。

第4四半期は前年同期より18%減の300億円に留まりました。

背景と成長ドライバー

ここでは、背景と成長ドライバーについて紹介していきます。

金利上昇の追い風


日本銀行による政策金利正常化が続き、マージン拡大に貢献しています。

また、国内貸出ニーズも堅調です。

非金利収益の伸長


投資銀行業務、M&Aアドバイザリー、クロスシェアホルダー株の売却益などが収益を押し上げています。

コストと資本効率の改善


費用の適切なコントロールと資本構成の最適化により、収益性が改善しています。

売上・利益の推移グラフ

(売上高:青線、純利益:緑線 グラフは決算を参考に筆者作成)

上記は、売上(経常収益)と純利益の推移を示したグラフです(2021年度〜2026年度予想)。

売上は、おおむね右肩上がりで推移し、特に2024年以降は金利上昇や非金利収益の拡大により、純利益も大きく伸びていることが分かります。

2026年度には、過去最高の9,400億円の純利益が見込まれています。

今後の見通しと展望

2026年3月期には、純利益9,400億円の見通し。連続過去最高更新の予定です。

潜在リスクとして、米国の関税などが1100億円の減益要因となる可能性も指摘されています。
金利正常化が続けば、さらなる利ざや拡大と収益基盤強化が期待できる状況です。

数字まとめ表(2025年3月期)

指標数値(円)前期比
経常収益(売上)約9兆3,030億円+3.2%
経常利益約1兆1,681億円+27.7%
純利益約8,854億円+30.4%

みずほは、金利環境の改善と多様な非金利収益の取り込みにより、増収増益を継続しています。

2026年も9,400億円の純利益を予測し、今後も金利上昇・グローバル展開・デジタル化を追い風に成長が見込まれるでしょう。

今後どのように成長していくのか?

みずほフィナンシャルグループは、今後グローバル展開と国内収益の両面で成長を図っています。

特に注目されるのが、グローバル投資銀行(CIB)部門の強化です。米国のM&Aアドバイザリー企業や、欧州のクリーンエネルギー分野の金融会社を買収し、世界トップ10入りを目指すなど、海外でのプレゼンス拡大を進めています。

また、日本国内では日銀の金利引き上げによる貸出マージンの改善が追い風となり、安定した収益基盤の構築が進んでいます。

2024年度は、純利益が前年比で大きく増加しており、今後も高水準の利益が見込まれています。

さらに、中期経営計画ではDX(デジタルトランスフォーメーション)やサステナビリティ投資を重点分野として掲げ、社会課題と経済性を両立する成長戦略を実行しています。

これらの取り組みを通じて、収益力・国際競争力・株主還元の全方位で成長を加速していくでしょう。

まとめ

今回は、みずほフィナンシャルグループは何をしている会社?業績や今後どのように成長していくのかについて紹介してきました。

みずほフィナンシャルグループは、日本を代表するメガバンクグループの一つで、銀行、信託、証券、資産運用、コンサルティングなどの幅広い金融サービスを提供している会社です。

金利上昇による、さらなる利ざや拡大と収益基盤強化など、今後グローバル展開と国内収益の両面で成長を図っていくでしょう。

#みずほ #株価 #資産運用

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です