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株価最高値更新!米半導体大手「エヌビディア」について解説!

米国株式市場で、半導体大手エヌビディアの株価が上場来高値を更新しています。

人工知能(AI)向け半導体分野で世界をリードするエヌビディアは、世界でもっとも価値のある企業としての地位を高めています。

一時は、中国AIスタートアップ企業である「ディープシーク」の発表で株価が急落していましたが、2025年7月9日に世界初の4兆ドル(約585兆円)に到達しました。

今後も期待ができる半導体企業の一つです。

今回は、株価最高値更新!半導体大手「エヌビディア」について紹介していきます。
投資目線についても紹介していくので、資産運用目線でも参考にしてみてください。

エヌビディアとは?

エヌビディア(NVIDIA)とは、アメリカのカリフォルニア州サンタクララに本社を構える半導体企業で、主にグラフィックス処理装置(GPU)の開発で世界的に知られています。

1993年に、ジェンスン・フアンらによって設立され、当初は主にゲーム用の高性能グラフィックカードの開発に注力していました。

エヌビディアが広く知られるようになったのは、1999年に発表したGPU「GeForce 256」によってです。

これは、世界初の「GPU(Graphics Processing Unit)」という用語を使った製品であり、3Dグラフィックス処理を大幅に向上させ、PCゲーム業界に革新をもたらしました。

その後、エヌビディアはゲーム分野だけでなく、映像制作、設計、シミュレーションなどの専門用途にも進出し、高性能GPU市場を牽引してきました。

近年では、AI(人工知能)やディープラーニングの分野での活躍が特に注目されています。

GPUは、大量の計算処理を並列に行うのに適しているため、AIの学習や処理において不可欠な存在となっています。

Google、Amazon、Meta(旧Facebook)などの大手IT企業がNVIDIA製のGPUを採用することで、同社の存在感はさらに高まっています。

また、NVIDIAは自動運転やロボティクス向けのAIチップ、スーパーコンピュータ向けの製品など、いろいろな先端技術への応用も進めており、今や単なるグラフィック企業にとどまらず、次世代テクノロジーを支える中核的企業としての地位を確立しています。

エヌビディアの業績は?

2025年時点でのNVIDIA(エヌビディア)の業績概要です。

ここでは、売上・利益を中心に紹介していきます。

業績サマリー

最新の四半期(2025会計年度第1四半期:2025年1月末~4月末)

・売上高:440.6億ドル(前年同期比+69%)
・四半期純利益(GAAP):221.0億ドル(前年同期比+80%)、希薄後1株当たり0.89ドル

前四半期(2025会計年度第4四半期)

・売上高:393.3億ドル(前年同期比+78%、前四半期比+12%)
・希薄後1株益(GAAP/Non‑GAAP):いずれも0.89ドル

通期(2025会計年度:2024年2月~2025年1月)

・売上高:1,305億ドル(前年同期比+114%)
・純利益(GAAP):728.8億ドル(+145%)、1株当たり2.94ドル
・Non‑GAAPベースでは売上高同、純利益742.7億ドル、EPS2.99ドル

(出典元:エヌビディア決算)

セグメント別ハイライト

データセンター

Q4では356億ドル(前季比+16%、前年同期比+93%)

ゲーム関連

同四半期では25億ドル(前年同期比-11%、前期比-22%)

トレンド分析

成長加速

AI向けGPU需要の急増が全体の収益成長を押し上げました。2025年度通期では、前年比+ 114%達成。おびただしいペースです。

利益率の維持

GAAP/Non‑GAAPとも好調で、EPSは各ベースとも前年比130%〜147%増。収益性は非常に高水準で推移しています。

成長鈍化の兆し

一部報道では、今後の成長率が緩やかになる可能性を指摘されてい明日。FY2026以降は、+ 45%程度へと鈍化が予想されている。

売上・利益の推移グラフ

(売上高:青線、純利益:緑線 グラフは決算を参考に筆者作成)

売上・利益ともに過去最高を更新し続けており、特にAIデータセンター向けGPUがけん引しています。

通期売上1300億ドル超、純利益700億ドル超と、半導体企業としては異常な規模といえるでしょう。

今後は、成長率減速リスクも指摘されていますが、依然としてNVIDIAは“AIブーム”の最前線でトップ企業を維持しています。

株価最高値の理由とは?

エヌビディアの株価が164.43ドル(2025年7月9日時点)で最高値を記録しています。

株価最高値を記録している要因とは、いったいなにがあげられるのでしょうか。

ここでは、エヌビディアの株価最高値の理由について紹介していきます。

主に以下のことがあげられます。

AIインフラ需要の爆発的成長

NVIDIAは、AI処理向けGPUの市場をリードし、OpenAI、Google、Metaなどが依存する基盤として、市場から高い評価を受けています。

CEOジェンセン・フアン氏は、「AIとロボティクスは複数兆ドル規模の成長機会」と発言し、投資家の期待が高まりました。

時価総額4兆ドル突破


2025年7月9日、時価総額が4兆ドルに到達し、「世界初の4兆ドル企業」となりました。これは、AI需要への確信と技術リーダーシップの象徴で、株価急騰を後押しているでしょう。

強固なファンダメンタルズと勢い
2025年Q1では、売上44.1 Bドル+ 69%、純利益18.8 Bドルと圧倒的成長しました。銀行や、格付け機関も「業界無双」「成長加速期待」と高評価です。

モメンタム指標も非常に好調で、株価は一段高になっています。

好材料の連鎖と風向きの変化


米国の半導体投資税制の拡充や、TSMC米国内生産の拡大、OpenAIの公然たる“チップ依存宣言”等、複数の追い風も重なっています。

これにより、株価は一層の躍進を見せているのです。

NVIDIA株の最高値更新は、「AIチップの圧倒的リーダーシップ」「時価総額4兆ドルの歴史的達成」「四半期ごとの強い業績」「外部材料の好転」が複合的に作用した結果です。

今後もAIインフラへの投資拡大が続く限り、引き続き市場から熱い視線が注がれる可能性が高いでしょう。

今後も成長が期待できるか?

エヌビディア(NVIDIA)は、今後も高い成長が期待されています。その主な理由は、AI(人工知能)分野における中心的存在である点です。

現在、世界中の企業や、政府がAIインフラへの投資を加速させており、その多くがNVIDIAのGPUを採用しています。

特に、生成AI(例:ChatGPT)やロボティクス、医療研究、気候予測など、幅広い分野でNVIDIAの製品が活用されているため、需要は今後も拡大が見込まれています。

2025年度の通期売上高は、1,300億ドルを突破し、前年から2倍以上の成長を達成しました。

データセンター部門の売上が全体の7割以上を占め、今後も企業向けクラウドAI処理の需要増によって、この傾向は継続すると予想されています。

また、次世代GPUアーキテクチャ「Blackwell(ブラックウェル)」の投入も控えており、技術革新の面でも強みを維持しています。

ただし、競合の台頭や供給網の制約、米中の技術摩擦などリスク要因も存在します。

また、市場がAIブームに過度な期待をかけている面もあるため、成長のペースが緩やかになる可能性も考慮すべきです。

それでも、AI分野における圧倒的な技術力と実績を持つNVIDIAは、今後も中長期的に成長が期待できる企業といえるでしょう。

まとめ

今回は、株価最高値更新!半導体大手「エヌビディア」について紹介してきました。

エヌビディア(NVIDIA)とは、アメリカのカリフォルニア州サンタクララに本社を構える半導体企業で、主にグラフィックス処理装置(GPU)の開発で世界的に知られています。

時価総額4兆ドル突破の背景から、今後半導体需要の高まりが期待されています。

競争が激しい中で、エヌビディアがどのような対策をしていくのか気になるところです。

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